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悔しさ 貧困 克己心 [素心]

悔しさ

 先週のこと、ある子供クラスのお子さん、全員泣いて帰りました。

 一年以上継続した、小学3年生までのクラスです。転換と体の変更動作を組み合わせた動きが、難しかったのでしょう。私の雰囲気の怖さと悔しさが相まって、一人が泣くと連鎖反応で、全員が泣きました。

 稽古が終わりに、「皆ができることしか、やらせません。必死三昧になる中で、自分の才能を伸ばすのが武道です。この経験を学業を中心とした学校生活で活かしてください」、このような話をしました。

 一刻も早く帰ろうとする子供たちの中、一人の男の子がお母さんへ「ワッ」と泣きつきました。お母さんは「いったいどうしたの?」と驚いていました。

 「誰か辞めてしまうかな?」、あるいは保護者様から「稽古を改めてください!」と苦情があるだろうな。でもね、悔しさで泣くのなら、とても良いことなんだけど。

 そんなことを考えて、今週の稽古日を迎えました。

貧困

 楽心館に通う子供たちは、「怖いけどちょっと面白い」私の指導に耐えています。耐えているのは保護者様も同じでしょう。 

 日本社会の貧困化、話題になること多いです。以下のような記事も、お読みになった方多いでしょう。 

2011年7月に出された最新データで「6人に1人」(子どもの相対的貧困率15.7%、実数にして約232万人)ということで、貧困に陥る子どもが急速に増えています。

 私の実感として、「生活維持が大変な中、お子様を稽古へ通わせていただいて、たいへん恐縮です」と、首を垂れること度々です。なぜかというと、稽古中、お子様が生活の様子を話してくれるのです。

 たとえば。

 「寝ていると声がするので目覚めると、お母さんがお父さんを、稼ぎが少ないと怒っていた。よくあるの」。

 とか。

 「両親は共働きで、平日は会社へ行き、土日はアルバイトへ行っている」。

 とか。

 私は、お子さんが稽古から帰るのを待って、夜の仕事へ出るお母さんがあることも知っています。

 貧困に寄り添う気持ちは、持っているつもりです。かといって道場経営成り立たなければ、活動維持さえできないので、会費を無料にすることはできません。家賃と人件費がかかる中、稽古環境を良くしたいので参加者数は少なくしたいです。

 つまらない失敗もあります。一度だけ会費を払って、一年間支払のないお子様ありました。可哀想なので黙っていたら、ある日その子がスマホを使っているのを見ました。

 自ら保護者様へ電話して、「会費の清算が済むまで、来ないでください」と、言うに至りました。結局、それっきりです。始めからけじめをつけなかった自分の招いた結果でした。

 こうしたことは度々起きます。「たとえ武道であれ、地域にお金を循環させられない活動は、誰の役にも立ちません」と、頭では分かっているつもりです。それでも繰り返してしまいます。

克己復礼

写真と本文の教室は、無関係です。

 貧困とはいかなくても、ほとんどの保護者様が老後の蓄えを削ってでも、御子様を稽古へ通わせていただいています。なぜでしょう?

 親ならば「自信を持ってほしい」と願う、その一言だと思います。「稽古を通して自らの心を啓く経験をして、未来を拓く気概を持ってほしい」、そう願うはずです。その想いを受け止めて、お子様に接するのが私の務めです。

 武道で養う徳目の一つに、克己復礼(こっきふくれい)あります。「己おのれに克かちて礼れいに復ふくす」と訓読します。もとは、孔子が重んじた「仁」について、弟子の顔淵(がんえん)に答えた語です。

 合気道の稽古は、克己の場であるべきことは、当然です。さて話題のクラスのことへ戻ります。内心、「今週は誰が来るか?辞めるか?」心配していました。

 ところが?

 稽古開始5分前に、全員正座で整列しているではありませんか!

 よかった!!


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